今更「東京ラブストーリー」関口さとみの陰謀

赤名リカ(鈴木保奈美) 永尾完治(織田裕二) 関口さとみ(有森也実)三上健一(江口洋介) 長崎尚子(千堂あきほ)

関口さとみの陰謀

第11話最終話「さよなら」

永尾完治(カンチ)が卒業した小学校で再会した赤名リカ

カンチの故郷を一緒に回るリカ。

そのころ関口さとみは、職場の同僚に
「さとみ、どうして永尾くん行かせたりしたの?もうさとみのとこには戻ってこないかもしれないよ。」
と言われる。
なぜさとみは一から十までこの同僚に話すのだろうか。
どこまで無関係な人を巻き込めば気が済むのだろうか・・・
「我慢しなきゃいけない想いもあるの・・・」
さとみの口から「我慢」と言う言葉が出るとは思わなかった。
そこへ三上健一が現れる。なぜか二人でバッティングセンターへ行く。
特に深刻な会話もない二人だった。

三上の前に、いきなり現れる長崎尚子
「捨ててきちゃった・・・」
抱き合う三上と長崎・・・
結局、長崎は何がしたかったのか?
ただ、綺麗なドレスが着たかっただけなのだろう。
空気の読めないオンナ長崎も、やっと三上の空気を読めたと言う事だろう。

カンチとリカ・・・
カンチは何のためにリカを探しにきたのだろうか・・・
リカはそのまま姿を消した。

さとみから長崎が三上の元へ来たと話を聞かされるカンチ。
いまだに陰で三上と連絡を取り合ってるところがメギツネさとみらしいところだ。

それから三年の月日が流れた。

リカは会社を辞め、またもや行方不明らしい。

三上と長崎の結婚式に向かうカンチとさとみ。
よく考えれば長崎はバツイチだ。

結婚式の帰り、偶然リカと会うカンチとさとみ。
気まずい空気が流れる。
さとみの左手の指輪を見つけるリカ。
「結婚したんだ」と言うカンチ。
さとみは、
「久しぶりに会ったんだから同窓会したら」と言い、カンチとリカを二人にする。
気を利かせたつもりのさとみだが、そんなくだらない事を言う前にリカに謝るべきではないだろうか。
リカからカンチを奪い、リカをロスに追いやり、そのすきに結婚まで・・・略奪愛・・・

リカと二人になったカンチ。
「永尾くん」と呼ぶリカに違和感を感じる。
別れ際、やっと「カンチ」と呼ぶリカ。
リカはカンチに想いを残したまま分かれる。
カンチは最後にリカに「カンチ」と呼ばれた事でやっと吹っ切れた。

二人の男を手玉にとり、同僚まで巻き込み、周りの邪魔な存在を消し去り、
略奪愛でカンチをモノにしたさとみ。

二人の愚かな男はいまだにこの悪女さとみの本当の正体を分かってない・・・

第10話「約束」

とうとう永尾完治(カンチ)をモノにした関口さとみ
「失いたくなかった・・・」というさとみの手を握るカンチ。
「もう関口一人の問題じゃないんだ・・・」
完璧にさとみに洗脳されたカンチだった。

一人部屋で落ち込む赤名リカ
会社でカンチとあっても無視だ。
カンチもあえてリカに話しかけようとしない。
きっと、さとみにリカと話すなくらい言われたのだろう。

三上健一に呼び出されたカンチ。
三上は、さとみとカンチが付き合うのを阻止するためではなく、
単にリカとカンチにはうまくいってもらいたいと言う思いだった。
三上はすでにさとみの洗脳から解かれているのだ。
そんな三上にカンチはリカとの待ち合わせに行かなかった事、さとみがいきなり来た事を話す。
三上と話している最中も、どうやってリカと別れるか・・・そればかり考えていたカンチだった。

さとみは、職場の同僚に
「もう三角関係なんてまっぴらじゃなかったの」
とズバリ言われる。

さとみ+三上+長崎尚子

さとみ+カンチ+リカ

結局、さとみは自分自身が受けた屈辱をリカにも味あわせたのだ。
しかも、この同僚もうまくさとみに使われ、カンチとの仲を取り持とうとした共犯だ。

大学で長崎を見つけ話しかける三上。
自分から部屋に来た長崎なのに、三上に冷たくする。
三上は本気で長崎の事を思っているのに・・・
訳のわからないオンナ長崎だ・・・

リカと偶然会い、飲みに誘う三上。
リカの相談にのりつつ自分の悩みも打ち明ける三上。
片思い同士の会話だった・・・

リカの目を盗み、密かに連絡を取っているさとみとカンチ。
生真面目なカンチはちゃんとリカと別れてからさとみと付き合うつもりだ。
そんなカンチに半分イライラしてるさとみだった。

休日の会社で偶然リカと会うカンチ。
なかなか別れ話を切り出せないカンチ。
会社を飛び出したリカの後を追い、リカの家の前で待ち伏せる。
やっと、別れ話を切り出せたが、
きれいごとばかりを並べるカンチに、分かれないと突っぱねるリカ。

家に戻ったところへさとみから電話がかかる。
様子がおかしいカンチに「どうかしたの?」とさとみ。
まるで人ごとのようなさとみだ。
さとみにリカとの出会いから今までの事を話すカンチ。
その話を面倒そうに無言で聞き流すさとみだった。

長崎の結婚式当日、式場に現れる三上。
「好きよ、三上くん・・・」
とやっと本心を言う長崎。
最後まで長崎に振り回された三上だった・・・が・・・

リカがいなくなった・・・
探しまわるカンチだったがどこにもいない。
そんな時、愛媛県へ行きたがっていた事を思い出す。

カンチはわざわざリカを探しに愛媛県へ行く事をさとみに話しに行く。
「どうしても会わなくちゃいけないんだ・・・」
そういうカンチを無言で送るさとみ。
「行かないで」作戦は2回は通用しないと思ったのだろう。

リカと一緒に見た写真の風景を思い出し、懸命に探すカンチ。
あきらめかけていたところへ・・・

第9話「行かないで」

関口さとみに振り回されている永尾完治(カンチ)赤名リカ
カンチとリカの仲はギクシャクしていた。

三上健一に結婚式の招待状を渡す長崎尚子
本当は結婚したくない長崎だった。
さとみとの事も完全に吹っ切れた三上は本気で長崎の事が気になっていた。

同僚と共に自宅に戻ったさとみ。
材料を買い過ぎたというさとみに、
「オトコ呼びなさいよ」という同僚。
さとみと同僚の間で共通のオトコは三上とカンチしかいない。
同僚は気を利かせたつもりでカンチに電話をし呼び出す。

三人で鍋を囲んでいる。
さとみの同僚は
「リカさんさえいなければ、永尾くんは私のモノなのにとか言ってて・・・」
と、さとみとカンチをくっつけようとする。
この同僚も空気の読めないオンナだった。
同僚が帰った後、またしてもさとみの十八番、学生時代の話を始める。
カンチを送る時にもしつこいぐらい昔話をするさとみ。
昔のカンチのさとみへの想いを再燃させるため・・・
すでにさとみの中からはリカという存在はほぼなかった。

リカの転勤の件でいまだにもめている二人。
リカはカンチの元を離れたくない、しかしカンチは違った。
人の心が分かるふりをしながら、気持ちはさとみでいっぱいなのだ。
「俺なんかよせよ」と言ってしまうカンチ。
カンチにかかったさとみの魔術は強力だ。

三上を呼び出した長崎。
それは、フィアンセを見せ付けるためだった。
「おめでとう」と言う三上。
フィアンセに「友達?」と聞かれ「知らない人です」と答える長崎。
席はいっぱいあいているのに、なぜ知らない人のすぐ隣に座るのか・・・
普通はそう思うが、不可解なオンナ長崎だから仕方がない。

カンチはさとみにリカが転勤でいなくなる事を話す。
「どうして・・・誰かを好きになると、その人に寄り添う以外行くところなんてなくなるはずでしょ?離れ離れなんか・・・」
「違うんだ。俺が行かせようとした。」
「止めなかったの?」
・・・
「リカを自由にしてやりたかった。」
と涙ぐむカンチに、
「そんな事ない。永尾くんのそういう所素敵だと思うよ。リカさんだってきっと分かってくれるはず!私もそう。永尾くんのそういう所、スキ」
リカとカンチを応援するふりをしながら、
カンチの気持ちに確信を持ったさとみは、一転して一緒になってリカを転勤に追いやる作戦に出たのだ。
極めつけは「スキ」と言う言葉だった。

三上のマンションへ、「泊めて」とやってくる長崎。
本当にこのオンナは何がしたいのか訳が分からない。
このオンナも実はさとみと同じで男を振り回すタイプなのかもしれない・・・

同僚にリカの転勤の事を話すさとみ。
お気楽な同僚は「さとみと永尾くんは晴れてハッピーエンドになれるわけだ」と言う。
しかし、さとみは、あのリカがこのまま引き下がるはずがない・・・と・・・考えていた。

リカとちゃんと話をしようと呼び出すカンチ。
リカはやり直せると信じて待っていた。
待ち合わせ場所に向かおうとするカンチの家にいきなりさとみがやってきた。
どう見ても出かける格好をしているカンチだが、平然と家にあがりこむさとみ。
リカと逢うのだと思ったさとみは、駅まで送ると言うカンチに、
「行かないで。好きなの。」と悲願する。
「もうこれ以上アイツを傷つける訳にはいかないんだ。」
「ごめんなさい。私・・・何言ってるんだろう。でも、行かないで」
「約束の時間過ぎたよ・・・もう行かない」
カンチに抱きつくさとみ。
三上をもて遊び、カンチを振り回し、リカを戸惑わせ・・・
悪女さとみはこうしてカンチをモノにしたのだ。

寒空の下、カンチを待ち続けるリカ・・・

第8話「この恋を信じたい」

永尾完治(カンチ)関口さとみの元へ行かせた事を後悔する赤名リカ

カンチは仕事中もさとみの事が気になって仕方がない。
そんなカンチをリカは見抜いていた。

さとみと別れた三上健一は、すでにふっきれたのか長崎尚子に「結婚やめちまえ」などと意味ありげな言葉をかける。

仕事に精を出すさとみ。
「心配掛けたみんなに言ってまわろうと思って・・・関口さとみは社会復帰しましたって。」
みんなと言っても、カンチとリカだけだ。
今更何を言うのだろうか。悪女さとみは・・・

友人の結婚式の二次会の幹事をたのまれたカンチ。

二次会でさとみに会ったカンチ。
いつもと違ってやけに明るくふるまうさとみ。
三上と別れた事をまだ引きずってるからわざと明るくふるまってる・・・
そう思ったカンチはさとみが同級生ひ冷やかされているのをかばう。
それを勘違いした同級生たちは、カンチとさとみをくっつけようと盛り上がる。
プリッツでゲームをする事になった二人。
カンチは戸惑っているがさとみノリノリだ。
キスしてほしいと言わんばかりに唇を尖らせ、カンチの唇だけをみつめるさとみ。
こういうチャンスをいつも狙ってるさとみなのだ。
しかし、カンチは途中でプリッツを折り、ゲームを終わらせる。
キスができなかったさとみは「もう、永尾くん」と甘えて見せる。

帰り道、いきなり「今度、私おごるから」と言いだすさとみ。
カンチは二人でと思ったが、「リカさんも一緒に」と最後に付けたすさとみ。
普通なら「今度三人で・・・」と言うはずだが、
さとみはどういう反応をするのか、揺れているカンチの気持ちをもてあそんでいた。

ロスの転勤話の内示を受けたリカは迷っていた。
カンチが帰ってきたら相談しようと思っていたが、カンチの母親からの電話を受け長話をするリカ。
そこに戻ってきたカンチは、三人で食事の話しをしようとするが、自分の母親と親しく話すリカを厳しく避難する。
そのことで、食事の話しはせず、さとみと二人で行こうと考えた。

さとみの留守の間に荷物を取りに来た三上。
軽く会話を交わして出て行こうとする三上に、
「忘れ物」と言って手編みのマフラーを巻いてあげるさとみ。

あなたの事を考えながら編んでたらこんなに長くなりました。

と言う位の長さだ。
「悪い事ばっかりじゃなかった・・・」と言うさとみ。
三上からすれば、まだ気持ちが残ってるかもと誤解するような言葉だ。
さとみは、カンチと三上は親友だから、カンチをモノにした後も嫌でも三上と顔を合わすと言う事をすでに計算しての言動だ。

リカには何の相談もなく、食事に行く日時を決めていたさとみとカンチ。
何も聞いていないリカはいきなりさとみから電話で、「今日はおごっちゃうから」と聞かされる。
さとみの予想は的中した。電話の向こうで無言になるリカの反応は、やはりカンチはリカには内緒だったのだと。
それでも平然と時間変更を告げるさとみ。きっとリカは来ないだろう・・・そう思いながら。

必死でカンチを探すリカだった。カンチは猛ダッシュで会社を後にし、待ち合わせ場所へ向かった。
わざとらしく「あれ?リカさんは?」と聞くさとみ。
「仕事抜けられなくて」と嘘をつくカンチに「そう、残念」の一言だけ。
リカと電話で話した事には一切ふれないさとみだった。

ボーリングを楽しむ二人。そしてバーへ・・・
三上の事を気にするふりをしたり、恋愛に臆病になっていると思わせるため演技をするさとみ。
いきなり、制服の第二ボタンを出すさとみ。
どれだけ私の事を好きだったか思い出してと言わんばかりに過去を引き合いにだす執念深いオンナさとみ。

カンチのボタンは本人に返し、三上のボタンだけ川に投げ捨てるさとみ。
「三上くんが好きになってくれた、永尾くんが好きになってくれた私はもういないの・・・汚れちゃった・・・」
こんな事を言われて、カンチがほっておける訳がない。
計算ずくのさとみの言葉だ。
案の定、家に戻ったカンチはさとみの事ばかり考えていた。

リカが同僚を連れて帰ってきた。
その事に対しても、リカのロスの転勤話しをいきなり聞かされた事にも激怒したカンチ。
二人は言い合いになるが、「私に黙ってる事ない?」とリカに突っ込まれ無言になるカンチ。
飛び出したリカを追いかけたが、電車が通るのに阻まれ、それであきらめて帰るカンチ。

そこへさとみから電話がかかる。
さとみは、きっと二人は今日の事でもめているだろう、そうでなくてもカンチの気持ちが自分の方へかなり傾いてるであろうと考え、念には念をと思い電話をかけてきたのだ。

リカはカンチへ電話をするが、カンチはさとみと話し中。
ふと、頭に浮かんだのが昔のオトコだった・・・

さとみに振り回される二人の今後は・・・

第7話「愛は待たない」

「永尾くん、今何してる?まだ会社かな?リカさんと一緒?私は、私は・・・
 もう分からない、三上くんが信じられない。お願い、永尾くん決めて、永尾くんの言うとおりにする・・・」
幼なじみの永尾完治(カンチ)、しかも赤名リカという彼女がいる事も分かってるのに、平然とこんな意味深なメッセージを留守電に残すオンナ、関口さとみ

三上健一という彼氏がいるのに、さんざんカンチに気のあるそぶりを見せてきたさとみ。
こんなメッセージを聞いたらカンチも飛んで行かない訳がない。

さとみの元へ駆けつけたカンチ。
バーに入り訳を聞く。
「抱き合ってたの・・・三上くん・・・他の人と・・・」
長崎尚子だと分かっていながらあえて、他の人と言うさとみ。これも計算だ。
「永尾くん、どうすればいい?」
上目づかいにカンチに問いかけるさとみ。
「俺には決められない・・・」
と言うカンチに、
「そうよね。甘えてばかりいたらリカさんにも迷惑かかるし」
と言うさとみ。いちお、リカの事を気にしているようなそぶりを見せる。

カンチは家に戻るとリカが待っていた。
正直にさとみと逢ってた事を話すカンチ。
しかしリカはさとみの残した留守電メッセージを聞いていたので気が気ではない。
カンチとの関係に危機感を感じていた。

さとみの職場に現れる三上。
さとみの同僚が「来てる・・・」と知らせに来る。
逢う気がない事を同僚に目くばせするさとみ。
三上が職場に来る事を想定して、あらかじめ同僚に例の件を話しておいたのだ。
どこまでも用意周到なさとみだった。
三上はなぜさとみが自分を避けるのかまだ分かってなかった・・・

カンチに訳を聞かされる三上。
はぐらかす三上とカンチはケンカになり、偶然会ったリカに仲裁される。

大学にいる三上の元へ勘違いオンナ長崎が来て、
「この間は酔っぱらっちゃって・・・」と言い訳をする。

リカを呼び出したさとみ。
「私ね、もう決めたの。三上君と分かれる・・・」
事実上のリカへの宣戦布告だ。

三上から電話があったさとみは「逢いたい」と告げる。
三上はもう一度やり直そうと考えていたが、さとみの中ではすでに三上の事は消去されている。
「笑って別れよう」と三上につげるさとみ。その顔は笑ってると言うより「ざまぁ見ろ」と言う顔だった。
「やだよー!」と未練がましく叫ぶ三上。
さとみの心にひとかけらも三上への思いは無かった。

一人やけ酒をしている三上を偶然見つけたリカは三上を慰める。
カンチにもさとみを慰めに行くよう電話をする。

お人よしなカンチはさとみの家に駆けつける。
さとみの計画は着々と進行していた。
リカに三上との別れる事を話しておけば、かならずカンチを私の元へ来させるだろう・・・
三上と別れたのは自分のせい・・・カンチに耐えるオンナっぷりを語るさとみ。
「泣いちまえよ。もう我慢しなくていいんだからさ」と言うカンチに、すがり泣きだすさとみ。
やっと、カンチ、リカ、さとみの同僚まで巻き込んだ三上との疑似恋愛に結末がきたのだった。

そして、さとみのカンチ奪回作戦の始まりだったのだ・・・