今更「東京ラブストーリー」関口さとみの陰謀

赤名リカ(鈴木保奈美) 永尾完治(織田裕二) 関口さとみ(有森也実)三上健一(江口洋介) 長崎尚子(千堂あきほ)

第9話

【本当のあらすじ】第9話「行かないで」

和賀と昼食をとりながら、リカから逃げたいのならロスに行かせろと言われてしまう。

夜、リカと会ったカンチは、ロスに行くのがリカの夢なら、それをやめるべきじゃないと言うが、止めてほしいリカ。

結婚式の招待状を渡す長崎に、親のいいなりで結婚したり他の女の変わりになるような、そんな安い女じゃないだろうと言う三上。

リカが三上に、ロスに行きたくないと本心を言うが、カンチが止めないのはお前のことを思ってのこと・・。
どうしてさとみのところにカンチを行かせたのか?との問いに、そうしちゃうんだからしかたないと答える。

さとみの家で鍋に招待されたカンチは帰り際、高校時代の話で盛り上がる。もし、あの頃に戻ってやり直せるならと言ってしまうが、やり直せるはずもないとどちらともなく言うふたり

カンチに行くな・・と言って欲しい・・と言うリカに、お前の人生背負うのは重過ぎる・・俺なんかよせよ・・と言ってしまうカンチ頬ををリカの手がうつ。

カンチからかかってくる電話を待つリカだったが、一向に電話のベルはならない・・そして、リカはついにロサンゼルス行きを決心する。

突然三上の部屋に長崎が泊めてくれとやってくる。

三上からお前の気持ちを全部リカに話してやれ・・と言われ、リカに話したい・・と告げ、9時に会う約束をする。もし1秒でも遅れたら帰る・・と答えるリカ

約束の時間の間に合うよう、家をでようとするカンチのもとに、さとみがおでんを持って訪ねてくる。これからリカと会う約束があると言うカンチに「行かないで・・」とつぶやくさとみ。好きなの・・と自分の気持ちを言うさとみに、これ以上リカを傷つけられないとカンチは言う。それでも行かないで・・と繰り返す・・。約束の時間がせまる・・。何度も時計を見てカンチの来るのを待つリカ・・・。

約束の時間が過ぎ、もう、行かない・・行けない・・とつぶやくカンチの胸に飛び込んむさとみを抱きしめるカンチ・・。そして

第9話「行かないで」

関口さとみに振り回されている永尾完治(カンチ)赤名リカ
カンチとリカの仲はギクシャクしていた。

三上健一に結婚式の招待状を渡す長崎尚子
本当は結婚したくない長崎だった。
さとみとの事も完全に吹っ切れた三上は本気で長崎の事が気になっていた。

同僚と共に自宅に戻ったさとみ。
材料を買い過ぎたというさとみに、
「オトコ呼びなさいよ」という同僚。
さとみと同僚の間で共通のオトコは三上とカンチしかいない。
同僚は気を利かせたつもりでカンチに電話をし呼び出す。

三人で鍋を囲んでいる。
さとみの同僚は
「リカさんさえいなければ、永尾くんは私のモノなのにとか言ってて・・・」
と、さとみとカンチをくっつけようとする。
この同僚も空気の読めないオンナだった。
同僚が帰った後、またしてもさとみの十八番、学生時代の話を始める。
カンチを送る時にもしつこいぐらい昔話をするさとみ。
昔のカンチのさとみへの想いを再燃させるため・・・
すでにさとみの中からはリカという存在はほぼなかった。

リカの転勤の件でいまだにもめている二人。
リカはカンチの元を離れたくない、しかしカンチは違った。
人の心が分かるふりをしながら、気持ちはさとみでいっぱいなのだ。
「俺なんかよせよ」と言ってしまうカンチ。
カンチにかかったさとみの魔術は強力だ。

三上を呼び出した長崎。
それは、フィアンセを見せ付けるためだった。
「おめでとう」と言う三上。
フィアンセに「友達?」と聞かれ「知らない人です」と答える長崎。
席はいっぱいあいているのに、なぜ知らない人のすぐ隣に座るのか・・・
普通はそう思うが、不可解なオンナ長崎だから仕方がない。

カンチはさとみにリカが転勤でいなくなる事を話す。
「どうして・・・誰かを好きになると、その人に寄り添う以外行くところなんてなくなるはずでしょ?離れ離れなんか・・・」
「違うんだ。俺が行かせようとした。」
「止めなかったの?」
・・・
「リカを自由にしてやりたかった。」
と涙ぐむカンチに、
「そんな事ない。永尾くんのそういう所素敵だと思うよ。リカさんだってきっと分かってくれるはず!私もそう。永尾くんのそういう所、スキ」
リカとカンチを応援するふりをしながら、
カンチの気持ちに確信を持ったさとみは、一転して一緒になってリカを転勤に追いやる作戦に出たのだ。
極めつけは「スキ」と言う言葉だった。

三上のマンションへ、「泊めて」とやってくる長崎。
本当にこのオンナは何がしたいのか訳が分からない。
このオンナも実はさとみと同じで男を振り回すタイプなのかもしれない・・・

同僚にリカの転勤の事を話すさとみ。
お気楽な同僚は「さとみと永尾くんは晴れてハッピーエンドになれるわけだ」と言う。
しかし、さとみは、あのリカがこのまま引き下がるはずがない・・・と・・・考えていた。

リカとちゃんと話をしようと呼び出すカンチ。
リカはやり直せると信じて待っていた。
待ち合わせ場所に向かおうとするカンチの家にいきなりさとみがやってきた。
どう見ても出かける格好をしているカンチだが、平然と家にあがりこむさとみ。
リカと逢うのだと思ったさとみは、駅まで送ると言うカンチに、
「行かないで。好きなの。」と悲願する。
「もうこれ以上アイツを傷つける訳にはいかないんだ。」
「ごめんなさい。私・・・何言ってるんだろう。でも、行かないで」
「約束の時間過ぎたよ・・・もう行かない」
カンチに抱きつくさとみ。
三上をもて遊び、カンチを振り回し、リカを戸惑わせ・・・
悪女さとみはこうしてカンチをモノにしたのだ。

寒空の下、カンチを待ち続けるリカ・・・